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日日是好日

17 日日是好日

CRASTY
茶道を嗜む奥様と音楽が趣味の旦那様。
奥様は茶室を、旦那様は防音室をご所望されました。
素材を吟味して設えた茶室。
誰にも気兼ねすることなく楽器を奏でられる防音室。
ご夫婦が毎日の暮らしを、人生を愉しむ邸宅を造り上げました。

禅宗の語録にある『日日是好日』。
禅僧の雲門文偃は「これからの15日をどうするか」と問いかけ、自ら「日日是好日(直訳:毎日が良き日だ)」と答えたと云います。
ご夫婦の拘りを詰め込んだこの住まいは、日々を「好日」と捉えるに相応しい舞台となることでしょう。

担当設計士/木村 尚則

二級建築士
トヨタウッドユーホーム つくば支店

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こだわりの茶室

客を招き、稽古や茶事を行う8畳の広間。

床の間には、透き漆で仕上げた床框や素材を吟味した丸太の床柱を採用。
広間の襖には、既に生産がされていない希少な引手を。
天然木の丸柱と鴨居を熟練の大工の業で一つ一つ削り合わせて取り付け。
電気のスイッチは水屋にまとめ、コンセントは襖の敷居に埋め込み、吸気口は正面からは見えないよう琵琶棚の天井部分に隠す。

柱一本から釘一つに至るまで、奥様の理想を叶える妥協のない空間となっています。

目線を上げた先にも拘りを

広間・小間・広縁の天井を貼り分けして、空間に変化を採り入れました。
広間は、杉杢貼りの目透かし天井に赤杉の竿縁を採用。
小間も広間同様、杉杢貼りの目透かし天井ですが、竿縁をぼかしが入った煤色の染竹で趣を変えています。
広縁は山葦を編んだ板に、女竹を和釘で留めた竿縁で軽やかな印象を持たせました。

訪れた客に空間の変化を愉しんでいただく。
亭主のもてなしの心の表れです。

一期一会

待合も兼ねた4畳半の小間。
広縁に見えるのは、席入する前に手と口を清める蹲です。

写真右手前の障子の腰板は、室内側を杉、外側をサワラにして平割の染竹と和釘で留めています。
障子紙は、漂白をしないで漉いた豊かな風合いの未晒の和紙を。
壁は和室の風情を引き立てる聚楽調の塗り壁。
小間も素材ひとつひとつにこだわり、吟味していきました。

選びぬいた素材で設えた空間。
一度きりの出会いに最良のもてなしをする茶道の精神、「一期一会」に通ずる想いが込められた造りとなっています。

様式を守りつつ、快適性も

茶道具を整える水屋。
奥様のご要望で、茶道具を仕舞えるよう天袋や押入などの収納を多く取り付けました。
収納の扉は、縁を赤杉、戸を白竹網代で設えてあります。

竹簀子の下には銅板の水皿を設置。
水皿は床下に設置されているため、冷気が上がってこないよう基礎内断熱で施工しました。
断熱を確保しつつ床下点検もできるようになっており、長期優良住宅の認定も取得しています。

趣味に没頭する極上空間

旦那様が楽器を奏でる防音室。
仕事からの帰宅後でも気兼ねなく楽器に触れられるよう、防音仕様を徹底しました。
天井・壁・床、全てに最高グレードの防音材を採用。
特に外周部は耐力壁の内側に防音材を充填しつつ、壁厚を分厚くして屋外への音漏れを防いでいます。
遮音性能は約50dB、ピアノの音は屋外に殆ど聞こえません。

趣味の世界に没頭できる、憧れの空間が完成しました。
  • 所在地

    茨城県つくば市

  • 商品規格

    CRASTY

  • 工法

    2×4工法

  • 敷地面積

    198.36m2

  • 延床面積

    146.56m2