9

白亜の平屋

9 白亜の平屋

CRASTY
『楽しく年を重ねられる、自分のためだけの家』

60歳を目前にしたお施主様から頂いた1枚の要望書。
そこに書かれていたのは、シンパシーを感じる理想的な住まい ー 設計士の琴線に触れる言葉でした。

癒やしの空間に住みたいというお施主様の想いと、こだわりを集めた自分のための住まい。
お寄せ頂いたご要望は、どれも設計士として挑み甲斐のあるものばかりで、情熱を注ぎ込みプランを練り上げていきました。


完成したのは白亜の平屋。
住宅街にありながら、青空と白壁のコントラストが異国情緒を醸し出す、美しい邸宅となりました。

担当設計士/平野 達也

一級建築士
トヨタウッドユーホーム本社

画像をクリックすると拡大表示します。

シンプルモダンの行き着いた形

外観へのご要望はシンプルモダン。
道路に面する玄関側は敢えて窓を最小限に留め、街並み風景と一線を画すデザインに。
建物のフォルムを箱型にすることで、シンプルモダンをより際立たせました。
ビルトインガレージは、玄関から直接出入りできるように引き戸を設置。
ガレージのシャッターはリモコン式で、車に乗ったまま開閉ができ、雨に一切濡れることなく室内に出入りが可能となっています。

世界でひとつ
自分だけの青空が眺められる場所

お施主様からのご要望のひとつ、中庭を実現するために建物をコの字型にレイアウト。
中庭を中心にリビング、寝室、浴室を配置し、寛ぎの時間にいつでも中庭が眺められるように。
老後のことも考慮した段差の無いバリアフリーのデッキで、いつまでも中庭に出られるように。
屋根の勾配を青空に向かって傾斜させ、中庭に出たら美しい空が目に映えるように。
目隠しを施し、近隣からの視線を気にせずリラックスできるように。
誰にも気兼ねすることのないプライベート空間に仕立てました。

白壁と青空、碧をたたえたオリーブの木。
それぞれの色合いが絶妙に溶け合い作り出す、世界にひとつの自分だけの空間。
心地よい風が頬を撫でる、そんな情景が目に浮かびます。

ゆるやかな時の流れを愉しむリビング

深みのあるブルーのトルコ絨毯と、やわらかなタッチで描かれた風景画。
二つのインテリアを主役に据えることを念頭に置き、素材を吟味してリビングを設計しました。
リビングの壁に敢えてシックな色合いのアクセントクロスを貼り、絨毯と絵画の持つ色味を鮮やかに引き立てています。
また、勾配天井がリビングの広がりを生み出し、インテリアの配置にゆとりを持たせています。

シンプルモダンとバリアフリー

この先の万が一に備え、車椅子でも自由に外出ができるよう、玄関へと続く緩やかなアプローチを設置。
玄関は2枚連動引込み戸を採用し、車椅子でも余裕を持って通れる有効間口を確保しました。
車椅子に乗ったままでも、開閉がスムーズに行えるバリアフリー仕様です。

シームレスなバリアフリーが、飾り気のないシンプルモダンをより強調しています。

この先も不便なく暮らしていけるように

徹底したバリアフリーを実現するため、大空間のトイレスペースを設計。
車椅子でのストレスフリーな利用を実現するために、老人ホームを何度も訪問し、職員の方々にヒアリングを行い、知識と実用性を肌身で学んできました。
広さに加えて、どんな場面でも使いやすいレイアウトと什器を検討し、老後も無理なく暮らせる住まいを叶えています。
  • 所在地

    栃木県

  • 商品規格

    CRASTY

  • 工法

    2×6工法

  • 敷地面積

    335.00㎡

  • 延床面積

    117.77㎡

関連リンク