外観は、お施主様の気に入ってくださった当社の平屋展示場をベースに設計。

切妻屋根を掛け違いにして、シンプルになりすぎないようにしています。
建物に近づくと現れる軒天の木目は、リビングの勾配天井の木目と同じ向きで揃え、外観と内観に統一感を与えました。

シンプルで飽きのこないデザインでありながら、屋根の掛け違いや木目の軒天がほどよいアクセントになっています。

「家に入って真っ先に目にする玄関の壁面には、何か印象的な素材を貼りたい」というご要望に対し、素朴であたたかみのある風合いが特徴の大谷石を提案しました。
大谷石は温度・湿度を一定に保つ調温・調湿効果があり、消臭にも有効な素材です。

玄関手洗いの所の窓は、道路側の窓なので遮視性の高い乳白ガラスを採用。
外からの視線を遮りつつ、採光は確保できるようになっています。

リビングは伊勢崎展示場を参考に、木目の勾配天井で開放感あふれる空間に仕上げました。

ホールは造作で本棚を設け、家族で共有できるライブラリースペースに。

階段との間仕切りには、縦格子を設置して木のぬくもりをプラス。
開放感をそこなわずに空間が仕切られて、アクセントにもなります。

また、エアコンは電源を外から取るタイプのものを選び、カーテンレールも壁に埋め込む形で隠すように工夫をしました。
余計なものは見せないようにすることで、大空間のリビングがより引き立って見えます。

キッチンからフラットにつながる畳のフリースペース。
ちょっと横になって寛いだり、お子様が遊んだりするのにちょうどいい空間です。
畳は、色褪せしにくく耐久性の高い和紙畳を採用しています。
全部畳ではなくフローリングの部分も残し、後々テレビなどを置けるようにしました。
年月が経っても多目的に使えるようになっています。

寝室はモラージュ菖蒲展示場を参考に、小上がりを造作しベッドフレームのように仕立てました。
寝室なので、床や建具も少し暗めのトーンで統一しています。

寝室へはリビング・ドライルームの2方向から行き来が可能。
ドライルームから寝室を通りWICまで行けるので、乾いた洗濯物をすぐにクローゼットにしまうことができます。